気が変わりました。
――ご褒美だなんてとんでもない。
自分の立場をもう一度自覚しなければ分からないようですね。
[温度のない声でそう告げると、手近な触手を無造作に掴み一平太のペニスへ。
ぐいぐいと鈴口へと押し込み、精液の出口にぴったりと蓋をした。比較的細い触手を選んだのは、慈悲というより捻じ込む手間を省くためだ。
しっかり塞いで下さいよ、と指示を出して、下からずんと突き上げる。
普通の男性にはない湿り気を感じても、どうしてこんなにしてもらって、様のひとつもつけられないのだろうと筋違いな怒りを抱いた。
体重を支えるのも億劫になれば、床へ引き倒して後ろから挿れ直したりも目論むが、そこは筋力が叶う範囲での話だ。
いずれにしても、もう快楽で蕩けさせるより肉に欲を叩きつけるほうが目的に変わってしまった。]
はっ……ああ、もう、どうしてマスターは、こんな奴に……っ
[相手の負担など考えず、自分が果てるまでその身に腰を叩きつける。
その奥までどろどろの欲で汚してやるまで、苛立ちは収まりそうになかった。**]
(92) 2018/02/28(Wed) 01時頃