[>>80アルヤスへと音の波を放った直後、>>87自身の名を呼ぶ声にハッと我に返る。
そちらを振り向くと視界に入るは跪くリッキィと、それにトドメを刺さんとする色欲の女。
眼を見開く。
刹那浮かんだ感情は「何か」よりも優先されて。彼女の罠か挑発か。それでも、リッキィの元へ駆け出す。
その脚からは知らず、「獣」のような毛が少しだけ露になる。駆けるスピードはまるで、獣のように速く]
<<『武器』よ>>!!
[叫ぶと手元に出でるは、長槍。
それを、憎悪を込めてリズの方へと。しかしそれは、眼力による実体の無い「幻覚の槍」。触れてもすり抜けるだけ]
(リズに一瞬、躊躇させられれば…!)
[アルヤスに無防備にも背中を向けて必死に駆ける。
燃ゆる身体は、炎か血か情か。
リズが鉄扇を振り下ろす前に、>>91ナイフを振り下ろすリッキィの盾になることは果たして叶うか]
(92) 2014/12/31(Wed) 14時半頃