[>>59 人に頼みごとをするのが上手なヤツだな…と誰の力もあてにしない習性を持つヤニクには少し不思議に感じる。「此処でもう少し休む」と目を閉じるのを見ると、頷いてそのまま立ち上がり。振られた手には軽く手を上げて返し。心地良さそうに目を閉じるヴェスパタインを少し眺める。周囲の空気にはにヴェスパタインの血の匂いが濃厚に漂っている。―――あの血の蛇は…こいつの血。 あれだけの量を自分のために。 その事はずっと忘れる事なくヤニクの胸に刻まれる。やがて踵を返して立ち去るだろう]
(92) 2014/02/02(Sun) 20時頃