人狼議事

86 忘却の海


【人】 奏者 セシル

― 回想 ―
[開け放たれた扉の外から届く波音に耳を澄ます。

ずっと変わらないままだったらいいのに。
そう思うのは、村に対しても、周りの人間に対しても。

ミルフィが思いつめたように別れを切り出す少し前から、しばしば表情を曇らせていたのには気づいてはいた。あれから疎いなりに長らく考えた末、最初のきっかけはいつかの何気ない一言だったのかもしれない、という見解に達した。

「恋人……うん、そう、なんだろうな。
 恋とかとは違う、かもしれないけど。幼馴染……だしね」

実際のところ、幼い頃から身近にいて自分よりしっかりしていた彼女に対しては、恋心よりも家族のような親愛の情のほうが先に立った。

度々失恋をしては海に向かって叫ぶ彼女が気がかりだったのは本当だ。だから、自分と"付き合った"なら、もう彼女もあんな顔はしなくて済む――そう思ったのだけれど。**]

(92) 2013/06/14(Fri) 18時頃

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