― 回想 高校二年 屋上 ―
…桂一先輩! お待ちどーさま!
焼きソバパンとカレーパンげっとしてきました!
[あ。先輩の名誉の為に付け加えますが御代はきっちり徴収してました。
既にこの頃は怖さも薄れて慣れてきた頃ですね、人間の慣れってすげー]
それでですね先輩。
是非とも先輩のパンをひとくち食べさせて頂きたく…
…いたいいたいいたい! 良いじゃないですか!
今年の冬コミの軍資に俺パン1個で我慢してるんですから!
パシリの手間賃としてひとくち位バチあたるわけ…
あいたたたたごめんなさい嘘です助けて!!
[何気に高校では同学年の友達よりも長く一緒にいたんだから。
二年にあがる頃には、『何だか、ずっと『黒崎先輩』なんて、壁ありで堅苦しそうじゃないです?』とかで、下の名前で呼び出してました。
嗚呼、そういえば。この頃から好意とは別に、『赤須』じゃなくて『大都』と呼んでくれたらいいななんて期待は持っていたんですけどね…]
(91) 2015/07/09(Thu) 05時半頃