[考え事に沈んでいたせいで、ミッシェルが隣に居ると、以前、話を聞いて貰ったことを、つい思ってしまう。誰かに、少しでもいい、聞いてほしくなって零してしまった言葉を反芻する。『どうしてでしょうか。……まるで、悔いが残っているようで』あの時、手で顔を覆ってしまっていたから、ミッシェルの表情は、見なかった。『ぼくが、悪い……ですよね?』たしか、同意を求めて、そう言った。]
(91) 2013/02/03(Sun) 12時頃