― いつかの戦い:蜥蜴人 ―
[自分をいたぶっていた兵士が死んだ
自分を蔑んだ兵士が死んだ
自分を殺した兵士が死んだ
それはとある奇襲を受けた時の話]
『おい!お前も戦え!!』
[牢に閉じ込められた自分に渡されたのは血のついた剣
それを持って戦場に出されれば剣の振り方もわからぬまま、殺され、嬲られ、蹂躙され
自分を牢から出してくれた者と共に、“人間”と共に地面に転がっては立ち上がる]
…ごめんなさい。生きててごめんなさい
[とっくに痛みに対する感情も、人に対する気持ちも無くなっていてただ単調に正気の失った瞳で“人間”の死体を見つめる
一本の鈍を構えて、戦場に立てば現れる蜥蜴人>>87
あぁ、強そうだと素人でもわかるくらい。傷は既に癒えていて戦えない事も無いが、痛いのは嫌だなぁ。なんて呑気に考えていると投げ掛けられる一つの言葉]
(91) 2015/01/08(Thu) 07時頃