そして、もう一つゾンビと人間について…。
人間の中には、アンデッドに対する抗体を持っているものもいる。その抗体がどう効果が出るのかまでは、精密検査をしなければわからないが、意思を持ったままゾンビになることもある。
それが、君かもしれないし、君かもしれない、もしかすると君という事も…。
[笑いながら一人ずつ、全員を指差していく。]
そうなると、そいつは普通の人間のふりをしながら、親しい人間を食い殺す。不思議だよな。親しい人間ほど、食欲を感じるらしいぜ?
さて、ここでもう一つ、ここまで言えば、俺の正体もうっすら気づく人間もいるだろう。
そうなれば、俺を殺そうとする輩もいる。憎いだろうしね。
だから俺は、自分の命を守る1手を用意してある。
[そういって、外のゾンビを指差して]
あいつらみたいに誰かを襲いさえしなければ、俺はあのゾンビ状態から治療することもできるし、ゾンビ達の弱点も知っている。
これでも、専任の研究者だからね。
だから、俺を生かしておく価値が普通の人間にはある。
[ここまでが俺の知っていること、全員に共有して喋れる事かな。と、区切りをつけた。]
(91) 2011/12/05(Mon) 23時頃