[そのまま…口をつけるかどうかはヴェスパタインに任せるが、もし断るなら 「なにぃ?オレの血が飲めねーってのか」 とどこぞの酔っ払いおやじのごとく機嫌を悪くするだろう。
「また、アランと遊べるね」と後頭部を撫でられると、眉間にしわを寄せ、その表情を見られないようにヴェスパタインに頭を擦り寄せながら小さく唸る。そんな事のために…と胸の奥のどこかが囁く]
あーん? オレを呼びもどした理由って…ソレ?
んなの…気にしねーでも良かったんだぜ。
…ってーか、トレイルが所有する宣言出したから、もう…
好きに遊べない。あいつの所有物に手を出すんなら、筋通さねーといけねーし。
[一番好き勝手をしている様に見えて、ヤニクは規律は守る方であった。命令には忠実に。ルールには服従を。…非常事態や目的達成のために現場でルールを守れないと判断した時は自己の基準に従って動くため、部隊長には手に負えないと見られているが、守れるモノは守っていた。境界・所有・上下…そういう部分にはむしろ厳密な線を引いていた]
(90) 2014/02/02(Sun) 20時頃