[ 大人しくしていなかったから罰を与えられる、黙って従わなかったから酷いことをされる、そんな事はとっくにわかっていたはずだったのに。]
う、うう…ごめ……なざ…ゆる、じて……ゴポッ
ひどい"ごと、ガポッ…しない"で……ヒック…いう事聞く、聞ぐ、っ、がら……ガポッ
[ 涙と血でぐちゃぐちゃになりながら男達に服従と隷属を誓うが、あぁ、だがしかし、少女は気づくのがだいぶ遅かったようだ。
もう手遅れ、もうどうしようもない。
少女を守ってくれる存在など、今も昔も、どこにも在りはしないのだ。
少女にできることは、せいぜい刺された傷口を指で抑えて血が余計に吹き出さないようにすることと、自分の血で溺れないように咳き込む合間に息を貪ること。
尤も、少女が息をするたびに、首の穴からは空気の抜けるヒューヒューという音がしていたから、息などまともに吸えてはいないのだろうけれど。]
(90) 2016/02/26(Fri) 10時頃