[たった一片の気の迷いが、暴力的に引き出されるなんて
当時も、共に風呂に入る前までも思いも寄らなかった。
あんなに――夢中に溺れるなんて、>>83
蘇り始めた記憶に混乱する中、
的を射抜くように放られた指摘に対し
う、と苦く口を濁した事自体が図星を引かれた動かぬ証拠。
欲しい、とも。抱きたいとも
頷く事すら出来ないのだから、素直に口に発すのも躊躇われ
「ふざけんな、仕返しだ」と。尚も短く言い捨てた。
酒と称されても酒に思えない謎の液体をぶっかけられたのは、
いっそ腹いせであってもおかしくはない。>>84
だが、事態は収束するどころか悪化する一方。
甘ったれた口説き文句のひとつも落とさない代わりに
なんで野郎の陰茎を扱かなきゃならないだとか>>85
毛深く太い毛がめちゃくちゃ舌に絡むだとかの文句も飲み干す。]
(90) 2017/06/03(Sat) 15時半頃