>>69
そりゃア、日々磨いてルからネ。
トーイのそうイう所、嫌いジャないヨ。
[くつくつと愉快そうに喉を鳴らすと、軽やかな声に改めて相手の顔を見る。咲く姿がそのまま絵になる華もあるかと、彼の性格を思えば彼の自己評価は妥当とも思う。それでもあえてそういう華を飾り活けるのも道楽か、と思考の寄り道。
顔色、瞳、舌――薬屋目線、彼に特別気になる点も無く。町の状況から来る精神的なものだろうかと適当に中りをつけて、探すでもなく、最近昼の方でも売れ行きが上がっている薬を適当に紙袋へ詰めていく]
『コレ』も薬だヨ。最近多くてネ。無駄ニ苛めテ悪化されてモ面倒なんだヨ。……あァ、トーイは苛めらレた方が効いたかナ?
それナラ、飛び切リ痛くしテあげないとネ。捕まえるノに骨が折れそウ。
[処方を間違えたと言わんばかりの口ぶりの後、紙袋片手に長椅子前の、彼の元へと。袋の中には精神安定の為のものと強過ぎない胃薬。追加の薬は要らないのかと、わざとらしく残念そうに肩を竦める。自分への問いは、少し曖昧に]
それハ結構。ワタシは眠たイ時にハ眠れテいるヨ。
……寧ろトーイはそうイう時コソ、男を引っ掛ケてくると思ってタんだけド。
(90) 2013/07/18(Thu) 00時頃