[ 妬む少女は、命乞いをする。]
や"ぁ"……だずけで……おがあざん……おがあざん……だずけでおがあざ……ゴポッ――
[ 血の塊を口から吐き出しながら、首からも綺麗な噴水が吹き出る。抵抗して首を振れば、髪を結っていた桃色のリボンは滑り落ちて、血の池溜まりに落ちたようだ。
少女の白髪には、可愛らしい桃色よりも、血塗れの赤がよく映える。]
あが…っ、が……ぐぅ、が……っ!
[ なんとかして金髪の男から逃れようと暴れていれば、黒髪の男に口元を抑えつけられてしまった>>85。そちらを見れば先程少女が貶した警官の男だったようで、『騒ぐんじゃない』と悪態をつかれた。そして男は叫んだのだ『俺様の玩具』と。]
(…………ああ、ああ)
[ なんだ、そうだったのか、と少女は納得した。
『騒ぐな』
『大人しくしろ』 『言うことを聞け』
『お前は玩具だ』
そんな台詞は、毎日毎日毎日、言われ続けてきていた。]
(89) 2016/02/26(Fri) 09時半頃