[嫌いだと嗤うアイリスを見ながら、少しずつ少しずつ魔力を溜める。
じくじくと痛む腕から手を離し、短剣を探りそれにも魔法を纏わせる。掠りでもすればそこから氷と化すような、壊してしまえば証拠も残らないような魔法。]
は?
そんな面倒くさい魔法、覚えてない
[氷の鎖を砕きながら自分を睨むパトリシアを鼻で笑う。>>85
精神作用も彼女が先程から使っているような補助魔法も、殆ど捨ててきた。だから、これはアイリスが自分で選んで発したものだ。
信じたくないのだろう、だって一緒にこんなところにまで来るような友人なのだから。]
戻したかったら、そいつ殺し
[溜めた魔力の量が増えていくにつれ、徐々に周りの空気が冷えていく。
彼女らは、剣の形をとり始めたそれに気づいただろうか。
叩き込むつもりで、片手を少しあげる。]
(89) 2014/02/28(Fri) 00時頃