―翌朝・洗面所付近―
[今木先輩の下着姿、すらっとした体の曲線に――いつかの誰かみたいなメイド服と白い指先。混乱する頭が映しだした妄想。
息を吐けども吐けども収まりきらない動揺。
紅潮収まらないまま、私はただ深呼吸を続けた。
そして、そんな情けない有様を、三船さん>>87に、見られた。
ここで相対したのが、当の今木先輩>>85でなかったのは不幸中の幸い――とも、言えなかったかもしれない。]
あ。
うん、だ、だいじょうぶ――
[焦った笑みで咄嗟にそう答えるも、続く言葉に、心臓がどくりと鳴った。]
え。
して、してない ッてば…… は、はう……
[動揺しすぎた所為で、上手い返事が、冷静にかわす言葉が、出てこない。
こんなんのじゃだめ。どうする。どうする。どうする。
三船さんの顔を見るのが、顔を見られるのが怖くて、表情伺う彼女から逃げるように、顔をぱっと横に背けた*]
(88) 2017/01/31(Tue) 22時頃