ゆりちゃんは、また、おかわり必要になったらに、しようね。
[机にも置かれたほうじ茶と彼女が手にしたコップを交互に見比べて笑った。
どこか緊張したような彼女に親近感を覚えながら、ふと彼女を観察すると、あ。と声を漏らす。]
……ゆりちゃんの服、恋奈とちょっと似てる、ね。
[共通点を見つけたように嬉しそうに声を弾ませた。
会話が広がったなら、そこで彼女たちと2、3言話してから席を立っただろう。
広間の様子を伺いつつ、ペットボトルを抱えて千亜紀の元へ向かう頃、桂一の声の要望が耳に届いた。>>82]
あ、は、はいっ。
[…と、返事をしたものの、後に続いた言葉に目を丸くした。
慌てて何かを話そうとしたけれど、ひとまず千亜紀の元へ向かうことにする。
麦茶への返答をしたつもりだけれど、どの言葉に対しての肯定に聞こえたのだろう。仄かに染まる頬には気づかないまま、千亜紀の傍に着く。]
(88) 2015/01/18(Sun) 17時半頃