――……。 キルロイ、だ。[目を離さず、数秒黙り名乗りを上げれば。右手をさり気なく後ろに隠し、黒光りする鋭い爪を出現させた。目の前に居る悪魔に敵うとは思わない。されど隙を突くぐらいは出来るかも知れない。爪に魔力の高い者の血が付着すれば、それを舐める事が出来れば、僅かばかりでも魔力を得られるのではないか、と考え。じり、と一歩だけ前に出れば、どこかしら死の匂いを感じた>>84。] ――……。[ちらりと匂いがする方向へ、と視線を向ければ、苦笑いしてる怪物が其処に居て。此方に気付いているか分からないのだが、こいつなら自分でも食えそうだな、と思いながら彼の様子を眺め、思わず舌舐めずりをしてしまう。]
(88) 2015/07/30(Thu) 19時半頃