[言い振りや店員の反応からして、ここの常連客らしい。
邪魔はしたくないな、と思って横顔をちらりと見たら、
…あ、ほらまた笑う>>83。この人、いつも笑ってる。
人生が楽しくて仕方がないんだろうか?
どんな物との出会いも楽しいんだろうか。
瞬きしたら彼女がこちらを向く>>84、また嬉しそうに。
魔法、なんてまたセンセ、お話の人間みたいな言い回しを使う!]
分かります、こんな内容のがないかな、って思って探すと
なんか差し出されたみたいに出てくるんですよね。
…魔法使いさん、すか。はは。
ほんと、有難うございます。きょーは。
[先ほどまで世話になっていた店員に、
自分も目を向けて口元がふにゃっと緩んでしまった。
取り繕って必死になった笑いとは異なった、納得、みたいな
すぽっと収まった愉快さ、ホールインワン的なモノだろう。
そうか、本を仕入れるのはその店の人間だものな、
とそのまま視線を店内全体にぐるりと見回す。
誰かの愛した世界の倉庫、みたいなものと考えれば、本がどこまでも詰まって少し窮屈な印象だったそこが、急にぱぁっと開けて見えた]
(88) 2015/10/30(Fri) 21時半頃