―廊下→三階へ―
[だいじょうぶ、なかないで。逆に慰められてしまって、>>38情けなくて、涙ぐんでいた目を少し乱暴にぐいと拭った。
それ以上は話したくないというように足を進める駒鳥に少しさみしく思うも、握られた手は嬉しくて、曖昧に笑う。
嬉しいけど、悲しい。ほっとするけど、不安。
相反する感情が、…の笑みを曖昧にさせた。だからとりあえず友人がさみしくないように、…は握る手の力を、少し、強くした。]
[>>60しかし三階の、とある部屋についた時、…は、彼女を守ろうとする前に、恐怖に呑まれてしまう。きっと自分より、駒鳥の方がショックが大きかったし、自分が言ってあげるべきなのだ。だいじょうぶだよって。
それでもその光景は、どう見たって、ショック以外の何物でもなくて。]
て、てらだ、くん……?
[震える声で名前を呼んで、…は再び悲鳴をあげた。]
(87) 2015/06/24(Wed) 08時半頃