ー自宅→学校:屋上ー
[もう残り日数も少ないから、なるべく校内の色々なところを回りたくなった私は、校舎内へ入ると階段を上へ上へと昇って行って屋上へと繋がるドアの前へとやってきた。
ギィ...と音を立てて開くドアの隙間から段々と広がる世界。
開ききったドアから外へいよっと飛び出して
大きく伸びをして外気を吸い込むと清々しい気分になった。
たまにやってきたりするけれど
屋上の雰囲気って何となく好きだなーと思う。開放感に満ち溢れているとでも言えばいいかな。
のびのびと過ごすことができる空間がのんびりした性格の自分で合っている気がして。
誰もいなければ何かお話のワンシーンでも再現してみようかなって思ったけれど、どうやら先客がいたようだ。]
あ、千秋くんか。おはよー。
こんなところで休憩中?
[寝そべっている彼に近づいて行こうとして数歩ではっとなり
ぴた...と歩みを止めた。
このまま近づいていくのはまずいな、アングル的に。]
(87) 2016/03/14(Mon) 22時頃