──朝:教室──
[チャイムの音で目が覚めた。>>#0
のろのろと上半身を起こす。光が、眩しい。
一瞬、自分がどこにいるのか分からなくてきょとんとする。数秒も経たないうちに、記憶が蘇ってきて「あー」と間の抜けた声を上げた。
辺りを見回せば、那由多と桂一の姿がそこにあっただろうか。
女子は保健室に行ったから姿はないにしても、徹と健五郎の姿がないのは引っかかった。
思考を巡らせる。たぶん、昨日一番遅くまで起きていたのは桂一だったように思う。>>44
寝袋から這い出して、桂一の元まで近寄る。もう既に、彼も那由多も起きていただろうか。]
おはよー。
あのね、徹と健五郎が、いない。
昨日、2人とも教室、帰ってきてた?
[姿を見ていないか、尋ねてみる。
……ちなみに、寝落ちる寸前に半ば寝言まがいの言葉を彼に投げたことは、綺麗さっぱり忘れていた。>>19**]
(86) 2015/06/24(Wed) 08時半頃