― 食堂 ―
[さあて、泣いてる暇なんてないぞ。
みんなのために腕によりをかけなくちゃ。
作れそうなものはなんでも作って、美味しいものを食べて元気出そう。
律くんが先に準備を始めてたら、早く手伝わないと。
あたし、あったかいシチューが食べたいなあ。
――そんな、無人の食堂に食材が置いてあり、これから調理をする前提の思考で、扉を開く。]
…………へ?
[だから、硬直するしかなかった。
いつもより広い、豪華な装飾のされたその場所に。>>1:38
相変わらず人気はないものの、普段の校舎とはかけはなれたその空間に。
カウンターの上にぽつんと残された食器>>44から、暖かな湯気と、食欲の誘う香りが漂ってきて。
確実に食欲は刺激されたのに、何故だろう。
頭に?マークを浮かべることはできても、それ以上のことができずにしばらく立ち尽くした。**]
(86) 2015/07/08(Wed) 18時半頃