― 魔性の病院 ―
[一度入れば容易に出ることもできぬ深い森
石ブロックを積み上げアーチ状に作られた門を潜れば、その先は魔王様がお造りになられた病院。入院が目的とあるが、色々と趣味がよいことを楽しめる病院でもあるのだ。との噂。そんな病院の一室に、戦利品のレディはいた。]
《カラカラカラ》
まだ眠っていますね。
[一命をとりとめたが、体中あちこちに包帯が巻かれていた。
元の美しい姿は無残な火傷痕に苛まれていただろう。
死なないように治療をされていたが、骨で触れてみた手には今も熱がこもっている。
なお、元々レディの身に着けていたものは修復され、近くに置かれていた]
お寝坊さんはーーーいーーーつーーーめーーざーーーめーーーまーーーすかーーーねーー。
[間延びした骨声をあげながら、くるくると骨の指で首筋をなぞったりしていた*]
(86) 2019/12/09(Mon) 00時半頃