─ 現在:昇降口 ─[ そうだよ、お前がこの世界の主かって、聞いてんだよ。>>61そう言い返したいのに、俺は押し黙っていた。遂に、答えが出てしまう、と、思った。くつくつと、喉を鳴らす嗤い声>>62に、汗が滲む。怖い。と思った。後ずさりそうになって、意識して踏み止まる。 ] なん、だよ。[ 握る拳が、指先が、酷く冷たいのを感じる。目は逸らせない、逸らさない。いつもと同じ顔をしてる筈の哲哉が、瞳に知らない色を映してる。返ってきた言葉>>67は、世界の主か否かを直接教えてくれるものじゃなくて。けれど悠々と笑うそれは、嗤うそれは。 ]
(84) 2016/09/24(Sat) 09時頃