[帰ろう、と提案する彼女におとなしく頷く。もう、ここで出来ることは何もない。俯いたついでに服装を確認する。動かしたときだろうか、ワイシャツに赤がべったりとついていた。あとで、洗わなくては。教室へと向かう途中、一度後ろを振り返る。自分で動かしたそれは、相変わらずそこに在り続けていた。*]
(84) 2015/06/22(Mon) 12時半頃