[またひとつ落とされた謝罪の言葉(>>74)にはうんざりしつつ。ごめんなさいじゃあ無いんだと、言ってやらんと分からんのか。
一歩近づけば、胴へと回される腕肩を竦める。なるべくぞんざいにならんように頭を撫でてやりつつ、不安そうに問われた問い(>>75)には眉を寄せて頷いた――あぁ、この餓鬼が。俺の服で鼻水拭きやがった。]
ならんならん。ならんから泣き止め。
……はぁ。何だって俺がこんな……、あぁクソ、ベタベタにしたな!
[擦り寄る坊主に呆れつつ、涙で汚れた服の事は、肩を落として諦める事にして。それでも恨みがましく坊主の鼻を一度摘んでやったなら、呻きのひとつでも上がれば少し気が晴れるんだが。
籠を片手に猫でも撫でるように、坊主の頭の後ろを撫でてやり。
抱きついたまま徐々に落ち着いていく坊主には、何とかなったかとほっと安堵の一息を吐く。
まったく餓鬼の癇癪は、本当に厄介なことこの上ない。]
(83) 2015/04/10(Fri) 16時半頃