[顔を近付け坊主の嫌いな煙草の煙をたんまりと嗅がせてやったなら、降参するように笑う様に少しだけ満足する。
余計な一言二言(>>75)を付けてくる生意気さには半眼を向けてはみるが、元の人相がこれじゃあ迫力もありはしなかっただろう。
しかし煙草は体に悪い、だって?……はぁ、まったく餓鬼はこれだから。]
あぁ、いい子だ。
それとな、煙草よりも我慢の方がずうっと身体には悪いんだよ。だから吸ってもいいんだ。
……だが、
[憤慨しつつも吐き出された謝罪(>>76)は、一応褒めておいてやった。一本おくれと突き出された舌には、流石に呆れた眼差しを向けてしまったが。そりゃあそうだろう、俺の煙にそんな顔をしておきながら、何だって自分は吸えると思ったんだか。
"しょうがなくない大人"なら、煙草の代わりに飴玉でもその口に放り込んでやれるんだろうが……生憎自分はこの坊主曰く、"しょうがない大人"らしいから。
それにそんな気の利いたモンなんざ持ってやしない。だからといって、この美味い煙草をこんな餓鬼に食わせる気なんて更々無い。
だから代わりに舌を指先で弾いてやった――そう力は入れてないから、驚きはしても痛くは無かっただろうがね。]
(83) 2015/04/06(Mon) 23時頃