[>>79ヤナギがJの名を呼んでも、もう狼狽えることはなかった。
おそらくはあの強欲な提案で、「そういうのもアリか」と思ってしまったところが大きい。倫理観は順調に魔に堕ちているようだ。
ただヤナギも巻き込まれないように抱きしめて、頭を撫でて落ち着かせる。今はするべきことをしなければ。]
あ……っん、でも、ほら、すごい、よ。
ゆび、すいついて……っん、ほしがって、ない?
[くにくにと中を解し、その指を引き抜いてわざと聞いてみる。
恥じらう顔がもっと見たくなったと言えば、それもまた恥じらいの元となるのだろうかと思いながら。
その反応を見ながら、少し緊張した面持ちで、自らの肉茎に手をかける。十分に潤んだそこに押し当てて、少しだけ力を込めた。
――なにせ初めてなので、一度深呼吸。]
…………が、んばる、から。
[意を決すると、少しずつ腰を鎮めていく。
雄を熱に包まれるような快楽はキルロイには未知のもので、何度も息を詰まらせ、喘ぎながら。]
(82) 2016/06/18(Sat) 00時半頃