[>>74いいのか、と問い掛けるそれに、頷くことすら出来なかった。
いい、ともう一度念を押すことすら恥ずかしかった。
昨晩の記憶は未だにおぼろげで、俺が何を思って団十郎に抱かれたのかは思い出せそうにはない、が、ここまで来ればその理由を推測することぐらいは出来る。
つまり俺は、団十郎に抱かれたかったのだろう。
酔いだけなく、その場の雰囲気だけでなく――俺自身の願望として。]
やだよ、ぜってぇ言わねぇ……ッ
[>>75受け入れる側が苦しくないわけはないが、実際にそれを告げれば団十郎という男は行為そのものを止めてしまいかねない。
恥を忍んでまでねだったものを、みすみす手放す気になどなれるわけもなし。
硬く張った先端が中に押し込まれる圧迫感には確かに覚えがあるような気がして、俺は口元を緩めた。
他の人より太くて、立派で――これを知っている男は俺一人なのだと思えば、苦しみなど容易く喜びに変わる。
背を向けた状態では、どこまで埋められているのかを目で見ることは出来ない。]
(82) 2017/06/04(Sun) 23時半頃