[ か細い声を理解していくうちに、気づけばセシルの方が早くピアノ部屋を後にしていた。>>75]
・・・すぐに誰かを信用できる人は幸せね
[ 例え生きる術だったとしても、オーレリアには出来そうにもなかった。人を頼ったのは幼い頃の数える程度。
それでも貴族の女性は苦手だという言葉には少し意外さを感じたけれど。オーレリアは自分もそのうちに入っていたのかもしれないと考えて、また申し訳ない気持ちになった。]
ハンバーガー・・・?
[ まさか。一度符合すれば、突然面影が重なって見えた
振り返っても誰もいない。訣別した時間。
両親を喪った時ですら、こんな物悲しい気持ちにはならなかったのに。]
・・・さようなら
[ もしもセシルが彼だとしても、あの様子では自分のことは気づかれていないだろう。
オーレリアも、ワンワンと泣いていた頃の自分とは訣別していた。
不快感は増していく。
自室に戻れば倒れこむようにして寝入った。]*
(82) 2016/07/31(Sun) 17時半頃