[>>78幟乃の薄く微笑む姿は、負ける訳がないという自信と傲慢な性格が伺えた。まるでこの世が自分のもののように。自分の思い通りになるかのように]
(この世は…不条理だというのに)
[相手の口調も大罪陣営に相応しい、と心の中で悪態をつく。ジッと出方を見ていると、何やら火の玉を作り出した>>80。鬼火のようなそれはみるみるうちに姿を変える]
妖狐…!?
[火の狐は一直線にこちらに向かってくる。思った以上のスピードに一歩、後ずさりするが思考は冷静に働かせる]
(恐らくこれは物理的な守備では防げないだろう…ならば)
[キッと火の狐を凍てつくような眼で睨む。そして左手を左目に覆うようにあてて<<チカラ>>を授けようと、]
≪″水″よ、≫
[左手を外すとその掌から透き通ったような水が勢いよく飛び出す。それは目の前まで迫っていた火の狐を見事捉えたが、残った火はオスカーの左脚を掠めた]
(82) 2014/12/26(Fri) 16時半頃