素敵なおはなしは、かみさまの木の下でおはなしするのも素敵ね。
でも……完成してないの。
だから、完成したらせんせいも聞いて欲しいわ。
[残念ながらまだなの。
出来ていたらきっとわたしも胸を張ってせんせいの左手が欲しいって右手を伸ばしたでしょうけど。
でも代わりにせんせいはたからもの探しに協力してくれるみたい>>75
ありがとう、とお礼を言ったら、わたしが進んだのは一本の大きな木。
そこに実っていたのは真っ赤な果実。
そう、昔わたしが雷の実だって間違えて覚えていたもののひとつなの]
うふふ。わたしね、あの日いっしょに食べれなかった焼き林檎、ワクラバせんせいとも食べたくて。
[さいごのばんさん、って言うのだったけ。
そんなつもりではないけれど、わたしは背伸びをして林檎を取ろうと腕を伸ばすの。星ほど遠く離れているわけではないけれど、あと数センチ足りないみたい。
でも、ジャンプしたら届くかしら?
そう思ってジャンプをした瞬間。指先が赤い果実に届いて、わたしはやった!と叫んだのだけど]
(82) 2016/10/10(Mon) 02時半頃