[ワクワクしないだろう、と楠>>77は言うけれど。
本当はいつも通りを装わずに見て回りたいくらいには、楠の部屋という空間に興味津々だった。
その人の部屋は、その人が見える。
生活習慣や、好み、癖。
この知的好奇心は、作家故だろうか。
それとも酒のせいか丁寧な言葉遣いが緩み、仲の良い友達のように接し始めてくれた彼を、もっと知ってみたいと思うからか。]
いーや、二次会会場として満足だよ。
新鮮でいいじゃん。
[空いている床の上に胡座をかく。
部屋の広さは同じはずなのに、違うように感じた。]
えっ、それ管理人サンの服か。
なんか君っぽくないとは思ったけど。
[片眉を上げ、何故人の部屋で着替えているんだと服を睨んでみたが、ぽい、と隅に置かれると吹き出した。
畳んだりはしないんだな、と。
几帳面そうな印象だが、ガサツなところもあるのか。]
(82) 2018/12/21(Fri) 23時半頃