(>>80から続き)
>>77
[痛々しく血が滲むトニーの額に手を伸ばす。うっかり触ったら痛いかなと思い直し、代わりに額にかかる前髪を撫でようとする]
なぁ、トニー、きっともう少ししたら、
イアン兄ちゃんもトレイルも戻ってくる。
[トレイルがどんなことをしようとしているのかは知らない。けれど、二人なら、必ず何とかしてくれる、そんな絶対的な信頼がある]
それまで、がんばれよ。俺もついてるからな。
俺達皆、一緒に戦う戦士だぞ。
[自分にはトニーの苦しみを取り去る魔法はないけれど。
カリュクスの方を見やって、お願いしますね、と声をかける。
頼りになる幼馴染みが戻ってくる前に、もしもトニーの意識が人狼に乗っ取られ、トニー自身が傷つくだけでなく、ここにいる二人の女性に襲いかかる…――もしもそんな事が起きたら、その時は。
俺が壁になって食い止める。スージーにも、カリュクスにも、指一本触れさせない。
万一のことがあったら、あいつら二人に申し訳がたたないからな(トレイルとカリュクスの間に流れていた空気にも気付いたようだ)]
(81) 2017/08/21(Mon) 02時半頃