―夕刻・事件前/大衆食堂『森の真珠』―
[しっかり意識を取り戻した少女は、先ほどよりもずいぶん落ち着いていて。人のことはまったく言えない立場だが、その言動>>46は、子どもらしくない子だとカリュクスの目に映った。
そう、カリュクスと、同じように。
自分を奇跡の子だと知りながら、じっと瞳を見つめてくるような少女はなかなかいない。
すこし興味が沸いたのは、そのせいなのか。それとも、先の問いかけのせいだったかもしれない。
それを顔に出すことはなく。先ほどとはうって変わって、奇跡の子にふさわしい慈愛の笑みで、彼女の感謝を受け取った]
[続けられたことば>>47を聞いたのは、カリュクスか、オーレリアか。どちらにせよ、少女を招くのは歓迎だ。大丈夫とは思うが、状態を見たいと言った>>35のはカリュクスなのだし。
それぞれが動き出すのを見れば、カリュクスはしばしその場を離れる。
オーレリアがポトフを部屋に運ぶよう、宿の者に頼む>>41のを耳にしながら]
(81) 2017/08/14(Mon) 01時半頃