――ご……ぶっ……[血が盛大に、口から溢れでる。堕天によって受肉したこの身は、人間と同じように傷付けば血が流れる。先の戦いにおいて、自身も失血死するのかと考えたことを思い出す]そう……か。カインの末裔なれば、血を操る能力はあって然りだな。[立ち続けられず、無様に地に転がる。相手に目を向ければ、その瞳に宿るのはどこまでも真っ直ぐな光。それを見れば、相手が神の教えを利用しているのではなく、神の教えを心から信じていることはよくわかる]…………。[相手はとどめを刺しに来るだろうか?力が半減しているところに、これだけの深手だ。もはや一矢報いるだけの力すら無いだろう*]
(79) 2015/09/25(Fri) 23時頃