[その透明な中身をグラスの中に半分程とぽぽぽ、と注げば、次の瞬間にはぐーーーっとその中身を煽る。
最初座っていたその眼は、段々と涙に濡れながら]
う…っ、っう、さっきからいっちゃいっちゃ微笑ましく、鍋なんっ、かつつきあって、…ぐすっ、ヒトの気も知らないで…!!
[さらに注ぎ足し、もう一口を煽る。
丁寧に色の抜かれた金のまつ毛からとめどなくあふれるのは、完全に思念のこもった涙。
誰か声をかけるものがいるとするならば、酒と感情で紅く染まった顔でそちらを見やり、しゃくりあげながらこう説明するだろう]
ぐず…っあー、3年よ!?3年!!!3年間も付き合ってきてねぇ、ひぐっ、なァんで今更、捨てるの…うっ、って感じじゃない!?
そりゃあ…ぐす、忙しかったし、な、かなか、会えない日も、あった、けどォ…!!
だからって、…っう、あん、な……ぐす、あんな、フり方…!!
(79) 2015/07/02(Thu) 20時半頃