[フォルクバルツ…と言っていたか。金髪の軍服の男が声をかけてきた。>>60]
…事情。
[少し怪訝な表情を浮かべるも真摯にその眼を向けてくる男に、肩をすくめて。]
家来に寝首を掻かれたんだ。
俺にたてつこうなんて、駒の分際で…。
[その時のことを思い出して苦虫をかみつぶしたような顔を浮かべ悪態をつく。
同情を向けられるのがいやで、相手の言葉を待つ前に、問いを掛ける。
家来を「駒」と表現したことで相手に不快感を与えるかもしれない、などともは露も思わなかった。]
貴殿は、クラリッサ嬢と随分親しげだ。
禁断の関係…というやつですか?
[にやりと笑いながらも、内心面白くないと感じながら。そう尋ねた。
仲睦まじい主従関係を見ていると虫酸が走る、とヤニクは感じた。
それはパティとハワードを見ていても感じたし、おそらくスージーとセシルを見ていれば同様に感じたのだろう。]
(78) 2014/07/18(Fri) 21時半頃