-街・中央-
[大丈夫かと尋ねてくる少年に、新手かと僅か疑いを持ちながら。
人間の子供は人ならざるものに敏感だと思っていた訳で。
そう考えていたのだから少年が腕へと手を伸ばした(>>@4)瞬間、反射的に身を引いてしまった。
勿論、あのお呪いは知っていたからそうする必要はなかったのだが。]
問題ありませんよ。
あれしきで怪我をしたりしませんから。
[そう返したものの、何処か人間に持つ感情は相も変わらず歪んでいるのはどうにもならず。
少年に向ける表情は、口元は笑っていても目は僅か憎悪を孕む。
差別してきた訳でも、まして戦争と起こした訳でもない少年に向けるのは違うと知っていて。
それでも増すとも減る事のないこの感情のやり場に困った今、適当に相手が必要だったのである。]
貴男は“違う”んですかね。
…僕にとっては“同じ”ですが。
[吐き出す言葉は少年の耳に入ったところで意味の分からないであろうもの。]
(78) 2015/01/12(Mon) 09時頃