[被り直されるフード>>73には、残念そうにくちびるをとがらせながら。
それでもやっぱり、背につたわる彼のあたたかさに、すぐに表情をやわらげました。
絡めた手を、そっと持ち上げて。わたしとは対照的な色の肌に、頬をすり寄せます。
"寂しくない"、と。そう返され、しらず安堵のような息をもらし。
けれどそれにまた言葉>>74が続けば、おおきな瞳で彼を見上げました]
……むなしい?
[聞こえた単語をなぞりながら、こてりと首をかしげます。
わたしには、彼の考えていることなんて、全くわからなくて。
彼のお顔から、その視線をたどるように町並みへと虹色を向け。
まばらに流れる人の群れと、灯り始める家々の輝きに目をこらします。
そうすれば、彼のきもちが、すこしでもわかるのではないか、と。
……それでもやっぱり、理解はできなくて]
(78) 製菓 2015/01/17(Sat) 12時頃