頑張れー!!
[序盤は声量にはそれなりの自信があったため、私は声を精一杯張り上げて応援した。
最初はくらいついていたみたいだったけれど
試合が進んでいくうちに、点差は離されていく。素人だから細かいことはわからないんだけど、噂されるだけはあって伊達じゃなかったんだね。
それでも、やってやれ!なんて心の中で思っていたのは無茶振りもいいところだったかもしれない。
そして、場面は終盤。残り30秒で8点差。
もう、だめかも...。
さすがにその言葉は頭の中にもう浮かび上がってきていた。
応援する声も少しずつ弱いものとなってきて、相手高校の応援の生徒はまだ活きがいい。
試合終了まで、1秒...また1秒と時間が削れていく。
奈野高校の選手も諦めが出ているのかどうかはわからないけれど動きは明らかに鈍くなっている。
ただ、一人のプレイヤーを除いてはーーー。]
(77) 2016/03/14(Mon) 21時頃