[(>>74)戸惑う様子の彼女に続ける]
神様の教えを差し置いたにしても、ただ漠然と死を受け入れることなど私にはできません。貴女も、そう思いませんか。
私はきっと生きてここを出ます。
[先ほど巡らせた野心を思い出す。
彼女の目を真っ直ぐに見て言った。
それから「おい」(>>70)と声をかけられ意識を向ける]
みなさまはここで寝食をするおつもりなのですね。そんなに長丁場になりますでしょうか。
脱出を試みる前から現実を享受するのは野暮だと思いますの。
私、寝床を拵える暇があるならば脱出する方法を探しますわ。
[こうなってしまった以上地位も何も関係がないと思いつつあったし、それにこの場に殿方もいないゆえ淑やかで清純無欲な女性だと性格を嘯く必要もなくなった。
呼びかけの主のグロリア、同調したクラリッサに向けて極めて冷静に一息で言った。]
(77) 2016/01/12(Tue) 08時頃