―昼/大衆食堂『森の真珠』―
[トレイルの同意を得たなら少女たちに続き、『森の真珠』へと足を踏み入れただろうか。
スージーがいたなら久しぶりと笑顔を向けただろう]
[さすがの昼時。食堂はいつも通り賑わっていた。空いてる席を探すとカウンター席――偶然にもオーレリアとカリュクスの座った席の近くが空いたようだ。あそこでいいかと、トレイルに尋ねる。
カウンター席の眼の前には色とりどりの酒類が棚に陳列されている。昼間はそうでもないが夜になると酒場としての色が濃くなり、仕事終わりの村人や観光客たちで賑わうのだ]
流石に昼間っから酒を飲む訳にもいかないよな。
この後取材の予定もあるんだ。
夜になったら改めてここで飲まないか?トレイル。
プチ同窓会なんていうのもいいかもしれない。
[トレイルはなんて返答しただろう。
席につくとメニューを開いて何にしようかな、としばし考え込んだ]
(77) 2017/08/11(Fri) 00時頃