あぐ…っ!?
う"ぎゃぎゃぎゃぁああーーーー!!!ああ"ぼ"がががぼ……――!
[資料室の中を、汚い悲鳴がつんざいた。
その絶叫はきっと、資料室の外にいた者たちへも、隅々まで響き渡った事だろう。
首に鋭いペン先を突き立てられれば、その切っ先は細くて華奢な首の気管支へとやすやす到達したようだ。最初は痛みで上げた悲鳴も、自分の血液に溺れてしまって声にならなくなった。
少女の首からは、綺麗な噴水がほとばしったことだろう。]
あ、あ"あ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"……
[『なんで?』『どうしてお前が?』とでも言いたげに肩越しに背後を見遣る少女。少女はまだこの男と言葉すら交わしていなかったのだから、突然やってきて凶行に及んだ男に対して「お前は誰だ!?どうしてこんなことをする!?」と叫びたかったようだ。しかし、その問いかけも血に溺れた悲鳴にかき消されてしまう]
(77) 2016/02/26(Fri) 05時頃