―屋敷の中で・決着のついた後―
[不確かとなってゆく体>>7:+36のままで、斬り捨てられた田原>>13を見つめる。
どれほど時間が経ったのだろう。
行き交う人々もいただろうが、今、この場には誰もいない。
「いろは」も、コーネリアも、ローズマリーも、レティーシャも。
命あるものは……いや、実体として動けるものは、誰もいない。
この時はすでに各々が辿る運命を、終えた後のことだったのかもしれない。
やがて、彼を見下ろしている事に咎めを感じ、男はその場に座り込んだ]
……悔しい、ですよね。
[生徒に見殺しにされたことではなくて。
教え子を守りたいという教師の意思>>7:80を、貫き通せなかったことが。
男は、幽界の煙草とライター>>4:+12を、田原の傍にそっと添えた。
彼が喫煙者か否かはともかく、何かを供えずにはいられなかった。
散った男に冥福を。弔辞の代わりに、己の決意を]
(76) ginlime 2011/12/14(Wed) 21時半頃