可愛らしいお耳ですねえ。
……アルゼルトにも、あるのかしら。
[あらあら。ちいさく零した言葉は、気付かれてしまったよう。>>70
今度は隠しもせずにくすくす笑って、そうしてみつめるのは狼さんのフードの中。
わたしよりもずっとずっとおおきなふたりに、獣の耳が生えているなんて。
可愛らしく思えてならないのは、わたしだけでしょうか]
――あ、そうだ!
[ひらめいたとばかりに、思わず声を大きくしながら。
作りもののうさぎさんをいそいそ自分フードの中にいれ、そこからぴょこり。お顔だけのぞかせます。
獣耳の真似っこです]
これで、わたしもお仲間ですね。
[ぴこぴこ揺れる耳は、わたしからは見えません。
きっと、どこからどうみても、ただうさぎさんを頭に乗せているだけなんでしょうけれど。
獣でないなんて疎外感はすっかり忘れ、ただ笑みを浮かべました**]
(76) 2015/01/09(Fri) 21時頃