この状況が寄宿舎の怪談のひとつに似てるとこがあるのはわかるけど。
なんだっけ。その幽霊は『日が変わる時に正体を言い当てれば退散する』んだっけ?
誰か一人でもいいの? いやいやそれなら一人ひとり輪になって指さしゃいいんだし、全員?
そんなまさか。それは幽霊が混じってるから無理でしょ。
じゃあ多数決かな? タブンそう。自信はないけどそうなんじゃないかな。そうであってほしいナ……
[真面目に条件を考えていたことに滑稽さを覚えたのか、キャロライナは苦笑いで首を振った]
やるってんなら付き合うよ?
でもさ。でも……。
[ホリーの姿のほうに視線を向けて戻す。その後の言葉を紡ぐことが出来ない]
シム。それってさ。復讐されるってことだよね。
ワタシたちが。幽霊に! オスカーは、あの子は復讐で――!
――ごめん、頭冷やすわ。
ちょっと時間をちょうだい。
[そうして彼女は*口を閉ざした*]
(75) 2016/02/10(Wed) 05時頃