[残念ながら男へかけた声は届いておらず、彼はどこかへと向かってしまった。少し寂しそうにしながら、その背を見ていたのは少しだけ前の話。]ねえ、アリーシャ。雨の匂いがするわ。雨は雨で大好きだけれど、あまり躯にいいものじゃないの。きっと妖精さんにも、ひとにもね。[だから行きましょう、と手を引いた。手が離されなければその手を繋いで離さずに。その先にまた人がいるとも知らず、歩き出す**]→古城へ
(75) 2010/07/15(Thu) 09時半頃