やっぱり、来ちゃったね。ねえ、良いけど…此処は危ないんじゃないの?
[なんて不安そうに向かってくる上原を見つめながら言って。>>69大きく開かれた鋏、その刃が自分の首元に当たって…その不快な冷たさに一瞬眉を寄せた。けれど、すぐに笑みを浮かべて。]
うん…?
[瞳はもう死ぬことを決意したように真っ直ぐに風祭を見つめる。今にも泣き出しそうな笑顔を浮かべる彼の話に、耳を傾けた。その声はいつも以上に優しかったはず。]
そうだね、帰ってシュークリーム食べたいね。
あと、昔よく姉さんが通ってた美味しいケーキ屋さんも教えてもらったから風祭さんとそこに行きたいな。
愚痴も聞いてほしいし、
ルーとはまた遊びたいし、
…そうだね、本も一緒に読もう。
[久遠の話が出ればくすりと笑って、帰ってまた本を書き続けることが出来たら良いけどなんて。>>70彼に教えてしまおうかと口を開きかけた時…、サングラスの脇から透明な雫がぽたりと垂れて話そうとするのをやめた。思わず、苦しげな表情でそれを見つめただろう。]
(74) 2014/12/19(Fri) 14時半頃