[どうやら先程空から見ていたのはこの悪魔の様で>>53。
ちぃ、と露骨な舌打ちと共に皮肉を一つでも投げてやらないと、気が済まない。]
何とかと煙は高い所が好き、というが本当だな。
何だったら、お代貰ってやって良いんだぞ。
[何のお代かは言わないが、尊大な態度を取り、先程の醜態を見られた事にうんざりしつつ。
どうやら極夜城は初めて来たらしいこの悪魔は此方と仲良くしたい様だ。
朗らかな笑顔を向け、彼から手を差し伸べているものの。
彼から放たれる、濃厚で芳醇で熟成された魔力の匂いが鼻を突く。]
――……っ。
[惜しげも無く、力を見せ付ける様に流れる強い魔力の香りに、尻尾はぶわっと大きくなり、先端だけゆるりと震わせ。
匂いと畏怖に当てられ、一歩後ず去り、顎を引き、目の前の悪魔に視線を向けたまま。]
垂れ流してるんじゃねェよ、くそっ。
[目の前に、力の源が垂れ流れているのに、食い付けない。
湧き上がる唾液を飲み込みながら、食えぬ苛立ちに悪態を突くぐらいしか出来ておらず**]
(74) 2015/07/30(Thu) 14時頃